実家の整理中、
平成10年10月18日の高知新聞が見つかった。
なぜあったのか?誕生日だが・・・
「倫理と自己規律の再建」と題した東大名誉教授のコラムがあった。
内容をまとめると
・「五欲旺盛」の五欲とは①財欲②色欲③飲食欲④名欲⑤睡眠欲
・五欲充足の活動を自己規律しなければならないが
・仏教には五戒①不殺生②不偸盗③不邪淫④不妄語⑤不飲酒という戒律があった
・経済大国、消費大国となった日本では五戒による自己規律が蒸発し
・五欲の充足が野放しになった
・世間が気になる人は右にゆれ、左にゆれ
・物差しが欲しい人は生身の生き神様のご託宣に身をゆだねる
・一生が五欲の零細な充足に終わるのは無意味で
・人間の生き方とは…
メディアに生臭いニュースが多いのは不信仰のためということだろうか。
これが東大名誉教授 京極純一さん(1924~2016)の倫理観のようだ。
技術者倫理、コンプライアンス、はては闇バイトといった問題、
これに不信仰を直接結び付けることはできないように思うが、
江戸時代、お寺の仕組みがあった時代でも盗人、盗賊はあったろうし、
人の生き方と倫理の問題はいつの時代もあり続けることだろう。
やってはいけないことは時代に関係なく、ある。