県立図書館で借りました。
医師の立場から実務的に人の死を看取ってきたリアルな内容でした。
・エンゼルケア
・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)
を新しく知った次第。
延命措置が結果的に悲惨な死に方になることを示唆しているのですが、
似たような視点で医療関係者が延命措置を薦めない内容の本は多いと思います。
この本に示しているような医療的終末儀式が行われたように感じます。
すなわち、家族の看取りが病院のプランどおりに行われた?
そんな印象があります。
しかし、母親に点滴など、複数の管が繋がっていた期間は2日ほどで
比較的短い入院であったことは、
本人にも家族にも幸いなことだったように思われます。
ほんものの「がん」にも医療は無力であることを述べています。
友人が肺がんで亡くなっていく過程を思い出しても
今だがん治療は過酷で凄惨な印象です。
がん保険をやめたくなりました。
死に方を選べるとしたら、
・就寝中に亡くなる
・がんと共存しながらゆっくり亡くなる
のいずれかがよいと思えました。