金 重明(キム・チュンミョン1956~)著
キーワード
・フラクタル 全体と部分が自己相似(どこまで切っても同じ図形)
・カオス 混沌とした状態
・カオスの縁 秩序とカオスの境界領域
これらの現象が複雑系として説明されている。
いままでの現象を微分方程式で表現して方程式を解く(近代のパラダイム)が通用しない。
生命の誕生など「創発」といわれる現象も数学的に表現する方程式がない。
生命、進化、経済、社会など科学で解明できないものは、この世に多い。
ものごとを細分化して方程式を作って全体を理解してきた世代として
たいへんな変化を感じる内容であった。
ひさしぶりに一気に読めた本。
ただし、「複雑系」の科学とは・・・
を説明してくれる内容でないように感じたのはなぜ?